設計の考え方

設計の考え方

  • 建築物の設計においては、施設用途や利用者特性、非常時の対応方法等を踏まえつつ、防火区画、防煙・排煙、避難計画等を総合的に検討する必要がある。

  • まず火災や地震等の災害等の非常事態発生を高齢者、障害者等に速やかにかつ適切に伝達することが重要となる。特に視覚障害者や聴覚障害者等に情報提供を行うための配慮が重要となる。

  • 高齢者、障害者等の円滑な避難のためには、避難経路の動線計画をわかりやすいものとすること、高齢者、障害者等に避難方向等をわかりやすく情報提供することが必要である。

  • さらに施設用途や規模等によっては、車椅子使用者等の避難に時間や支援を必要とするが、一時的に避難する火元と隔てられた空間とそこまでの経路を確保し、適切に誘導することも必要となる。

  • 情報伝達や避難誘導等については、建築設備だけに頼るのではなく、施設管理者等が適切な避難誘導方策等の検討や人員配置等の人的対応を図ることが求められる。