案内表示

2.14 G 案内表示

(1)表示板(標識)、案内板等の設置

① 表示板(標識)

  • エレベーターその他の昇降機、便所又は駐車施設の付近には、それぞれ、当該エレベーターその他の昇降機、便所又は駐車施設があることを表示する表示板(標識)を設ける。

  • 表示板には、エレベーターその他の昇降機、便所又は駐車施設等の各空間の用途、順路等を表示する。

  • 廊下等の曲がり角ごとの、わかりやすい位置に、誘導用の表示板を設けることが望ましい。

② 案内板

  • 建築物又はその敷地には、建築物又はその敷地内のエレベーターその他の昇降機、便所又は駐車施設の配置を表示した案内板その他の設備を設ける。(当該エレベーターその他の昇降機、便所又は駐車施設の配置を容易に視認できる場合、案内所を設ける場合を除く。)

  • 案内板には、上記のほか、空間全体や各空間の用途、建築物や施設の利用案内、車椅子使用者用客席、乳幼児等用設備等の位置を表示する。

  • 案内板は、建築物の出入口、案内所(受付カウンター)付近やエレベーターホール等の動線の要所に設ける。

留意点:案内板

  • 主要な経路や避難経路等の動線を示す主要な案内板は、必要な情報が連続的に得られるように配置することが望ましい。

  • 案内板等は各フロアに設けることが望ましい。

③ 点字・音声等による案内板

  • 建築物又はその敷地には、建築物又はその敷地内のエレベーターその他の昇降機又は便所の配置を点字、文字の浮き彫り、音による案内、その他これらに類する方法により視覚障害者に示すための設備を設ける。(案内所を設ける場合を除く。)

  • 案内板、表示板等は、音・音声や光による誘導と効果的に組み合わさるよう配慮する。

  • 点字の表示方法等についてはJIS T 0921を参照。

  • 触知案内図の情報内容及び形状、表示方法等についてはJIS T 0922を参照。

留意点:配置上配慮すべき事項

  • 大きな建築物や構造・空間構成が複雑な建築物等においては、案内表示や誘導、音声案内、文字情報等の配置は、特に注意する必要がある。

  • また、人によるサポートがあると誰もが安心して使えるので、建築的な対応に加えて人やインターホン等を配置し、ソフト面で対応することも考えられる。

留意点:点字・音声等による案内板

  • 点字等による案内板だけでは情報を読み取れる視覚障害者はかなり少ないといわれている。設置にあたっては、視覚障害者が読みやすいデザインを心がけるとともに、文字等を浮き彫りすることや、音声による案内を行う等の工夫をすることで、より情報が伝わりやすく、誰にでもわかりやすい案内板とする必要がある。

  • 点字等による案内板の機能に、音声案内装置を付加したものは有効である。

  • 点字・音声等による案内板を有効に使用するためには、清掃管理を適切に行う必要がある。

  • 設置する際は、施設内、あるいは近隣施設内の設置位置等を統一し、視覚障害者が点字・音声等による案内板を見つけられるように配慮する必要がある。

  • 点字等による案内板を設けない場合、受付カウンターまで誘導し、館内の点字等による案内等を貸出しすることも考えられる。

設計例

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(2)設置方法

  • 表示板は、高齢者、障害者等の見やすい位置に設ける。

  • 案内板は、高齢者、障害者等の見やすい位置に設ける。

  • 掲出高さは、視点からの見上げ角度が小さく、かつ目線の低い車椅子使用者にも見やすい高さ、弱視者(ロービジョン)が接近して読むことができる位置・見やすい高さとすることが望ましい。

  • 逆光や反射グレアが生じないよう案内板、表示板等の仕上げや、設置位置、照明に配慮する。

  • 案内板、表示板等にケースがある場合、光の反射により見にくくならないよう設置位置、照明に配慮する。

  • 案内板、表示板等は、車椅子使用者や視覚障害者の通行の妨げとならないよう、設置位置・形状に配慮する。

留意点:表示板の設置

  • 表示板の設置に際しては、照明計画、配色、コントラスト等について総合的な検討を行うとともに反射やちらつきがないような配慮をすることが望ましい。

  • 表示板の設置については、「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン バリアフリー整備ガイドライン 旅客施設編 令和2年3月 国土交通省総合政策局安心生活政策課」(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/content/001340859.pdf (opens in a new tab) )が参考となる。

(3)デザイン

① デザインの統一

  • 同一建築物内においては、案内板、表示板等のデザインは、統一することが望ましい。

留意点:知的障害、発達障害、精神障害のある人への案内表示の有効性

  • 表示されている内容を読みとることが難しいこともある知的障害、発達障害、精神障害のある人にとって、統一されたデザインによる表示は有効である。 (出典:知的障害、発達障害、精神障害のある人のための施設整備のポイント集(国土交通省HP)(http://www.mlit.go.jp/common/000045596.pdf ))

② 図記号(ピクトグラム)

  • 表示板は、ピクトグラム等の表示すべき内容が容易に識別できるもの(当該内容がJIS Z 8210 案内用図記号に定められているときは、これに適合するもの)とする。

  • 案内板には、ピクトグラム等の表示すべき内容が容易に識別できるもの(当該内容がJIS Z 8210 案内用図記号に定められているときは、これに適合するもの)を用いることが望ましい。

  • 案内用図記号(JIS Z 8210)については、https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/sosei_barrierfree_tk_000145.html (opens in a new tab) を参照

留意点:JIS Z 8210 案内用図記号

  • JISの案内用図記号には安全・禁止・注意及び指示図記号に用いる基本形状、色、及び使い方が定められている。また、公共・一般施設を案内する図記号についても定められている。

  • JIS Z 8210 案内用図記号に定められていない図記号(ピクトグラム)については、標準案内用図記号ガイドライン2020によることや、標準化された図記号(ピクトグラム)を用いることが望ましい。

留意点:標準案内用図記号ガイドライン2020

  • 標準案内用図記号ガイドライン2020は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が2018年6月に設置した「2020東京オリンピック・パラリンピックに向けたピクトグラム(図記号)のあり方意見交換会」における検討結果を踏まえ、「標準案内用図記号ガイドライン改訂版見直しに関する委員会」にて2020年9月に策定されたものである。

  • ガイドラインには、標準化された各種案内用図記号とともに、図記号の表示方法の原則、使用上の注意等が掲載されている。 http://www.ecomo.or.jp/barrierfree/pictogram/picto_top2020.html

  • 標準化された図記号の例としては、JIS Z 8210 案内用図記号、標準案内用図記号ガイドライン2020以外に、以下のようなものがある。

ア.国際シンボルマーク

  • 障害者が利用可能な建物・施設であることを示す世界共通のマーク。

  • JIS Z 8210 案内用図記号にも定められている。

※1969(昭和44)年に国際リハビリテーション協会が初めて定めた。

イ.コミュニケーション支援用絵記号

  • 文字や話し言葉によるコミュニケーションが困難な障害を持つ人の理解を助けるための手段として、コミュニケーション支援用絵記号が開発されている。

  • 絵記号を描く際の基本形状(面と線での表現、物を正面、真横、斜め方向からとらえた表現等)、作図原則(既存の絵記号との整合性、主題の明確化等)を規定し、描きやすく、伝えたい内容が理解されやすい絵記号を描くためのルールを示している。

  • (JIS T 0103)規格は、日本産業標準調査会(JISC)のホームページ(http://www.jisc.go.jp/ )で閲覧することができる。

  • 規格には参考として約300の絵記号の例が収載されている。

  • その他については、(財)共用品推進機構のホームページ(http://www.kyoyohin.org/ )参照。

③ 文字、図

  • 案内表示は、文字が読めない、あるいは、文字より絵のほうが理解しやすい障害者や、子供に対する情報提供にも配慮したものとする。

  • 案内板、表示板等に図記号・図を用いる場合には、文字表記を併記する。

留意点:文字と図記号等の併用

  • 知的障害、発達障害のある人は、図記号や図の方がより理解しやすい場合もあるが、文字の方がわかりやすい場合もあるため、図記号や図には、必ず文字表記を併用する。

  • 案内表示には、大きめの文字を用いる、漢字以外にひらがなを併記する、図記号等を併記する、図を用いる等、高齢者、障害者等にわかりやすいデザインとする。

参考:文字の大きさ

  • 遠くから視認する吊下型等の誘導サインや位置サインなどは20m以上、近くから視認する自立型や壁付型等の案内サインなどは4~5m以下、案内サインの見出しなどは10m程度に視距離を設定することが一般的である。

  • 下表は、前記の想定のもとに各々の視距離から判読できるために通常有効な文字の大きさを示したものである。

注)ここでいう視距離は、案内上必要な視対象・視認者間の距離を指し、サインの配置間隔を示すものではない。

出典:公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン バリアフリー整備ガイドライン 旅客施設編 令和2年3月 国土交通省総合政策局安心生活政策課 p.89

留意点:文字、図

  • 文字が多いものや、デザインが複雑なものは、わかりにくいため避け、できる限りシンプルなものとすることが望ましい。

  • タッチパネル式の案内表示は、視覚障害者には使いにくい。

  • 文字の書体は認知のしやすいものとすることが望ましい。

  • 施設の用途により主要な案内板、表示板等は外国語を併記することが望ましい。

  • 案内表示は、点字を併記する等、視覚障害者の利用に配慮したものとすることが望ましい。

  • 点字表示については、JIS T 0921を参照。

④ 色使い

  • 案内表示は、文字・図記号、図、背景の色の明度、色相又は彩度の差を確保したものとすることが望ましい。

  • 弱視者(ロービジョン)、色覚多様性に配慮したものとすることが望ましい。

留意点:色使い

  • 色についてはJIS Z 8210:2002や「標準案内用図記号ガイドライン」(⑤ 図記号参照)等が参考となる。(http://www.ecomo.or.jp/

  • 文字と背景の色の組み合わせは、白内障の方や色覚多様性のある人、弱視者(ロービジョン)の色の見え方に配慮して明度を大きく対比させたものする。

  • 褪色しやすい色を用いない。

ア.弱視者(ロービジョン)の特性と案内表示等

  • 弱視者(ロービジョン)の誘導に配慮し、わかりやすい案内表示、音声案内、人的な誘導等を組み合わせることが望ましい。

留意点:弱視者(ロービジョン)の誘導への配慮

  • 弱視は、視野の欠損、視野の低下等、さまざまな障害や程度があり、個人差が大きい。また弱視者(ロービジョン)は、点字を読めない場合もあるため、視覚障害者対応として、音声案内又は人的対応も必要となる。

  • 案内表示は、弱視者(ロービジョン)のほか、白内障の高齢者の黄変化視界でもわかりやすいものとすることが望ましい。

留意点:高齢者に多い白内障への対応

  • 白内障の人は、黒い背景と青の組み合わせが見難いため、背景が黒の場合は水色のほうがわかりやすい。

  • 白い背景では、白内障の人は黄色と白の区別がつきにくい。やむを得ずこれらの色を使用する場合には黒で縁取りをつける。

イ.色覚多様性のある人の特性と案内表示等

  • 案内表示の色づかいについては、「図 色覚多様性のある人の色の見え方」の例を参考に背景色、対比させる場合の色の選択することが望ましい。(色の選び方については、「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」(出典:社団法人日本塗料工業会・特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構)等も参考となる。)

  • 色で識別する案内表示では、凡例との色対応による識別が困難で表示内容が理解できない場合等があるため、凡例に色名を文字表記したり、模様や線種の違いを併用したりすることが望ましい。

留意点:色覚多様性のある人について

  • P型・D型を合わせて日本人男性の約5%、女性の約0.002%が色覚多様性のある人とされている。

  • P型・D型の人は、視力(目の分解能)は普通と変わらず細かいものまで十分見えるが、一部の色の組み合わせについて、一般の人と見え方が異なる。

  • さらにこの他に、老化に伴う白内障や目の疾患によって視力の低下と共に色の見え方が変わることもある。白内障は水晶体が濁ることにより白とクリーム色の区別がつきづらくなり、視力も悪くなる。

参考資料:「カラーバリアフリー 色使いのガイドライン サインマニュアル Ver.2」神奈川県(平成30年6月))p.3 (「色覚障がい者」を「色覚多様性のある人」に修正) https://www.pref.kanagawa.jp/documents/28550/signpdf.pdf (opens in a new tab)

留意点:色の組み合わせ

  • 色覚多様性のある人は、色と色の違いを見分けにくいという特性を持っているため、案内表示の色づかいは、一般的には見わけにくい色の組み合わせを避けることが推奨されている。

  • 色覚多様性のある人の見え方は、下図(色覚多様性のある人の色の見え方)の「P型(1型)」、「D型(2型)」の例に示されるように、一般色覚者の見え方とは異なる。例えば、彩度の低い水色とピンクは区別がつきにくい、緑系と赤系の区別がつきにくい等の特徴がある。

色覚多様性のある人の色の見え方[^1]

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留意点:カラーバリアフリーチェックリスト

基本となる考え方

  • 色による情報伝達は、万人に共通するものではないという意識を持つ。

  • 白黒でも記載されている内容(情報)を正確に理解できるようにする。

  • 色の違いだけでなく、明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)の違いや、書体(フォント)、太字、傍点、下線、囲み枠、形状の違い、文字や記号の併用など、色に頼らなくても情報が得られるように工夫する。

  • 線や文字に色をつけるときは、色の区別がつきやすいように色の面積を少しでも広くする。(太文字、大きい文字)

  • 色の名前を用いてコミュニケーションが行われる可能性がある場合は、色の名前を記載する。

色の選び方

  • 彩度の低いパステル調の色同士を組み合わせない。

  • 背景と文字にははっきりとした明暗の差(コントラスト)をつける。

  • 白い背景の上の細い線や文字には「黄色」や「水色」を使用しない。

  • 「濃い赤」は「黒」や「こげ茶色」と見分けにくい。「赤」と「黒」を組み合わせる場合は、濃い赤ではなく「赤橙」を使用する。例えば文字の色分けで「濃い赤」を使用したい場合は、黒ではなく「明るい灰色」や「青」などと組み合わせる。

  • 「暗い緑」は「赤」や「茶色」と見分けにくい。「赤」や「茶色」と見分けやすくするためには、緑を「明るい緑」や「青みの緑」にすると区別がつきやすくなる。

  • 「黄緑」は「黄色」と見分けにくいので組み合わせない。

  • 「明るい黄色」は、白内障の人には「白」や「クリーム色」と見分けにくいので、区別させるときには一緒に使用しない。

  • 「黒」「青」「緑」色の暗い背景の上に、赤で書かれた文字をのせると文字が読みにくい。背景の色を変えられない場合は、文字色を「白」「黄色」「クリーム色」など明るい色にする。

色以外の工夫

  • 色の塗り分けには、色以外にハッチング(模様)等を併用する。

  • 色の塗り分けの境は、細い黒線や白抜きの輪郭線を入れて、色同士を見分けやすくする。

  • 図やグラフなどの線を色で区別する場合は、実線、破線など線種を変えたり、太さを変えるなど工夫する。

  • 案内サインで、離れた位置のサイン同士を色で関連づけるときは、色以外のアイコンなどを併用しているか。

  • 案内サインの場合、設置場所の照度を考慮したか。

出典:「カラーバリアフリー 色使いのガイドライン サインマニュアル Ver.2」神奈川県(平成30年6月))最終頁 https://www.pref.kanagawa.jp/documents/28550/signpdf.pdf (opens in a new tab)

留意点:サインのチェック方法

参考資料:「カラーバリアフリー 色使いのガイドライン サインマニュアル Ver.2」神奈川県(平成30年6月))p.17 (「色覚障がい者」を「色覚多様性のある人」に修正) https://www.pref.kanagawa.jp/documents/28550/signpdf.pdf (opens in a new tab)

設計例

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サイン計画に利用者参加型で取り組んだ事例

東京都大田区における庁舎のユニバーサルデザイン化の取り組み

① 背景

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  • 大田区本庁舎は開庁から10年以上が経過し、度重なる組織改正によって庁舎内のサインは煩雑になり、抜本的改善が求められていた。

  • 2009(平成21)年度の組織改正において組織名称が大幅に改正されたことや、本庁舎のオフ椅子レイアウトが刷新されたことを契機に、本庁舎のサイン(案内板、表示板等)を全面改修することとなった。

② 取り組みの概要

  • サイン計画の全面改修(以下、プロジェクトという。)にあたっては、大田区施設管理課を中心に大田区の関係部署が定期的に参加し、そこにデザイナーが加わる体制とした。また、市民団体と随時連携し、意見交換や検証実験を行った。

  • プロジェクトの工程は下表の通り。庁舎の全面改修を実施した第1次整備と、更なる改善を実施した第2次整備からなる。

  • 第1次整備完了後の2009(平成21)年9月と第2次整備完了後の2010(平成22)年4月に障害当事者による検証実験を実施し、サイン計画の評価を行った。

◆検証実験ⅰ)(2009(平成21)年9月)の概要

  • 被験者は肢体不自由3名、弱視者(ロービジョン)2名、全盲1名、聴覚障害者2名、健常者1名

  • いくつか目的地を設定し、そこに単独で向かう被験者の行動を観察し、迷いや間違いを起こさないかを確認した。

  • 結果、弱視者(ロービジョン)・全盲の方が目的地にたどり着けない場合があり、特に弱視者(ロービジョン)がサイン自体を発見できないケースがあることが判明した。

◆検証実験ⅱ)(2010(平成22)年4月)の概要

  • 被験者は弱視者(ロービジョン)4名

  • 検証実験ⅰ)を受けて弱視者(ロービジョン)との意見交換等を実施し、弱視者(ロービジョン)にもわかりやすくするため、屋内用点字ブロックの設置や光サインの改善、受付で渡す案内マップの整備を行った上で、再度検証した。検証方法は検証実験ⅰ)と同様。

  • 結果、目的地にたどり着くことが容易になったことを確認できた。

  • この後も全盲者を対象に検証を行い、サイン計画改善による効果や課題を確認する等、庁舎ユニバーサルデザイン化に向けた取り組みが進められている。

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